腸ストレッチで腸を整えよう

腸にガスが溜まると便秘になるだけでなく、胃を圧迫して胃もたれや消化不良、胃部不快感が起こりやすくなります。さらに腸は脳と連携を取りあい脳腸関係と呼ばれています。腸が不調であると脳へ波及しストレスが発生しやすくなります。また便秘症の人は死亡率が高くなるとも言われています。便秘を解消することでインドールやスカトールなどの悪玉菌を排除し腸内環境を整えカラダを健康に保ちます。その解消方法として腸ストレッチが挙げられます。今回は腸ストレッチについて解説していきます。

腸にいけない4つのこと

腸ストレッチを行う前にまずは腸にいけないことを知ることが大切です。いくら腸ストレッチを行っても前段階が悪ければ腸ストレッチの効果が半減してしまうからです。では早速みていきましょう。

①運動不足

まず挙げられるのが運動不足です。運動は筋肉を強くすることや骨を頑丈にするだけでなく腸にも良い効果をもたらします。運動することで腸を前後、左右に刺激され腸の蠕動運動が活発になります。運動をしていないと腸の動きが悪くなってしまいます。

②長時間座った姿勢

次に長い時間座っていることも良くありません。特に姿勢を崩して座っていると腸を圧迫して動きが制限され活動を妨げます。さらに腸への血流も不足してしまうため腸の細胞が元気をなくしてしまいます。デスクワークが多い人は注意が必要です。

③過剰な労働

3つ目は過剰な労働が挙げられます。腸などの内臓はリラックスした副交感神経が刺激されることで活発に働きます。過度な仕事で交感神経が過敏であると腸の活動を妨げてしまいます。

④睡眠不足

最後に睡眠不足です。これは先ほどの過剰な労働と同様睡眠不足であると副交感神経の刺激が少なく腸の蠕動運動が不足するからです。

これら4つをまずは改善することが腸の環境を整える第一歩となります。

腸ストレッチについて

腸の環境を整えたところで実際に腸ストレッチを行っていきます。腸ストレッチは腹部膨満感の原因の一つである腸のガスを外部からの刺激で排出することです。

ガスが溜まりやすい箇所は上行結腸と横行結腸の屈曲部分、横行結腸と下行結腸の屈曲部分、下行結腸とS状結腸の屈曲部分の3点になります。この貯留しやすい箇所を腸ストレッチで解消していきます。

上記の図で溜まりやすい箇所をイメージできたと思います。では実際の手技に移ります。

①左向きに寝そべり、右わき腹を右手のヒラで下側へプッシュする

②仰向けになり、右手を右側腹部から左側腹部へプッシュしながら移行する

③右向きに寝そべり、左わき腹を左手で斜め下にプッシュする

④うつ伏せになり深呼吸をする

①~③で腸内にあるガスを上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸へと運びます。最後の④でうつぶせになりお腹を圧迫させることで腹圧を高めてガスを移行しやすくなります。お腹の下に枕やクッションを敷き、少し左右に揺らすとなお良いです。

この4パターンを2~3分ずつ、1日1回行うことでお腹の張りが改善され腸内環境が改善されます。

最後に

最後にカラダを温めることは腸の活動を促します。ゆっくりお風呂に浸かりながら腸ストレッチを行うと良いでしょう。リラックスすることで副交感神経も刺激されるため一石二鳥です。また併せて食生活も腸活には必須です。カップ麺など加工食品を控えるとともに発酵食品や食物繊維など積極的に摂取して腸内環境も整えましょう。参考にしてみてください。

 

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