人の身体はそもそもカルシウムを吸収しにくい!?骨粗しょう症を防ぐ食事と運動の方法

人の身体はそもそもカルシウムを吸収しにくいとご存じでしょうか?

私たちの遠い昔の先祖は海の中で生活していました。その海中には血液のおよそ4倍ものカルシウムが含まれています。それが体内にどんどん吸収していってしまっては体に悪影響を及ぼしてしまいます。そのため人の身体はカルシウムをなるべく吸収しないようにしています。塩分は100パーセント吸収されるのに対してカルシウムは多くても40パーセント程度しか吸収できません。私たちは工夫を凝らしてカルシウムを摂取して骨粗しょう症を防ぐ必要があるのです。今回は骨粗しょう症について解説します。

カルシウム、ビタミンKを摂取しよう

成人の骨密度の50パーセントを下回ると骨折する割合が急増するといわれています。

骨密度の改善といえばカルシウムを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。カルシウムは骨の構成成分なため摂取は必須です。また先ほどお伝えしたように人の身体はカルシウムを吸収しにくい作りになっているため積極的に摂取することが必要です。ただしカルシウムはサプリなどで摂取するのではなく食事から摂取するようにしましょう。というのもサプリは食事で摂取するよりも一気に体内に入ってきてしまい一部は骨に吸収されますが余剰分は石灰化して血管に沈着してしまいます。それが血栓となり心疾患のリスクとなってしまうため小魚や大豆、牛乳などの食事から摂取することをお勧めします。

また摂取したカルシウムを骨に定着させる作用のあるビタミンKも必須となります。ビタミンKは骨に存在するオステオカルシンというたんぱく質を活性化してカルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す作用があります。ビタミンKはほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜やのり、わかめなどにも豊富に含まれていますので摂取してみてください。

日光を浴びながら散歩をしよう

毎日日の光を浴びていますか?

日光を浴びることと骨粗しょう症は関係ないのではないかと思う人もいるかと思います。しかしそんなことはありません。日光を浴びることでビタミンDが体内に吸収されます。このビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。日光を浴びることでビタミンDが体内に吸収されると肝臓を経由して腎臓で活性型ビタミンDに置き換わります。この活性型ビタミンDは通常のビタミンDのおよそ2000倍もの骨の代謝に非常に強力に作用をおよぼすようになります。在宅ワークなどで家でこもる人も多いですが、骨粗しょう症にならないためにも日ごろから日光を浴びてビタミンDを吸収するよう心掛けましょう。

また運動も骨にはとても良い効果をもたらします。骨には骨を作る骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞のバランスがとても大切です。例えば破骨細胞が骨芽細胞よりも活発に働くと骨がスカスカとなり骨粗しょう症となります。逆に骨芽細胞を活性化させると骨密度が高く骨折しにくい骨となります。その骨芽細胞を刺激するのが運動となるのです。

人の骨は垂直方向に刺激されることでより骨芽細胞がより刺激されます。つまり散歩や階段昇降、スクワット、あるいはジャンプなどといった垂直方向に刺激を加える運動は非常に骨に刺激を与えて骨密度を高めてくれます。もちろん過度な刺激は禁物です。骨がスカスカの人がジャンプなどをするとその刺激で骨折する場合がありますので注意しましょう。

外に出て日光を浴びビタミンDを吸収するとともに歩くことで骨芽細胞を刺激し骨密度が高まり骨粗しょう症の予防、改善となるのです。是非参考にしてみてください。

 

 

 

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