夜間頻尿は死亡率を増加させる!?夜間頻尿を防ぐ3つの方法

たかが頻尿と侮ってはいませんか?

夜間に男性で3回以上、女性で4回以上の夜間頻尿で生活への支障度が深刻となるといわれています。また夜間に何回もトイレに行くことは睡眠不足となるだけでなく心疾患、脳血管障害の併発による死亡率の増加、転倒リスクの増加など頻尿と軽く考えてはいけません。今回は夜間頻尿について解説していきます。

生活習慣を見直そう

夜間頻尿の原因には大きく「膀胱蓄尿障害」「夜間多尿」「睡眠障害」の3つのタイプがあり主な原因は加齢によるものです。しかし加齢以外の生活習慣による影響もみられ主に「糖尿病」「肥満」が夜間頻尿を引き起こす原因になります。それではひとつひとつ解説していきます。

まず「糖尿病」です。糖尿病の病態とはインスリンというホルモンが十分に働かなくなり血液中にブドウ糖が増えてしまう病気です。血液中にブドウ糖が増えた場合、それを薄めようと組織の細胞から血管に水分を引き込もうと作用します。血管内に水分が増え、増加した水分を排泄しようと昼夜問わず多尿になってしまうのです。

また糖尿病は一酸化窒素も低下するといわれています。一酸化窒素は一般的には血管を柔らかくしなやかにする作用があり動脈硬化の防ぐことがよく知られていますが、膀胱、尿道の調整も行っています。一酸化窒素の産生が低下すると排尿量が低下し過活動膀胱となり頻尿となってしまいます。

次に「肥満」です。これは特に内臓脂肪がつくことで内臓下に位置している尿道や膀胱が圧迫されて頻尿になりやすくなります。

まずは生活習慣を見直すことも大切となっていきます。

夜間頻尿を防ぐ3つの方法

生活習慣を改善することが頻尿に良いことは理解できたのではないでしょうか?

ここからは改善方法についてお伝えします。改善する方法としては「食事」「飲み物」「運動」の3つが挙げられます。

「食事」はまず塩分には注意しましょう。人間の体は体内の塩分量を一定に保つようにつくられていて、塩分量が増えた場合、それを薄めるように体液の量が増加し、体に溜まった余分な水分を尿として排出しようとするため頻尿を招くため塩分の取りすぎないようにしましょう。また食べ物で辛い物や酸味のあるものも膀胱を刺激し過活動膀胱となるので注意が必要です。

次に「飲み物」ですがカフェインに注意が必要です。皆さんもご存じかと思いますが、コーヒーなどのカフェインが含まれている飲料は利尿作用があるためトイレが近くなります。また緑茶や紅茶などもカフェインが多く含まれるので注意が必要です。ほうじ茶や麦茶、ルイボスティーなどはカフェインが含まれていないので「飲み物」としてお勧めです。

また飲み物で注意したいのが炭酸飲料です。炭酸飲料には砂糖が多く含まれており、血液中に糖分が多いとそれを薄めようと組織の細胞から血管に水分を引き込もうと作用し血管内の水分が増え尿量が多くなります。また過活動膀胱となりやすいとも言われているため控えるようにしましょう。

加えて温かい飲み物を飲むようにすると良いでしょう。おなかを冷やすと膀胱が縮み尿意を感じやすくなるため冷たい飲み物より温かい飲み物を飲みおなかを冷やさないことを心掛ける必要があります。さらに腹巻などでお腹を温めることもおすすめです。

続いての改善するのは「運動」です。運動が少なく筋力低下することも夜間頻尿の影響となります。脚の筋力、特にふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋の低下は筋のポンプ作用の低下を招き足のむくみの原因となります。足がむくんだ状態で夜横になると足に溜まった水分が心臓に戻り心臓の負担となるため利尿ペプチドというホルモンが作用して排尿して体外へ排出しようと働くため夜間頻尿となります。そのためむくみの予防にかかと運動を行うと良いでしょう。

また他にも骨盤底筋の衰えも影響します。骨盤底筋は内臓を下から支える働きをしています。それによって膀胱の位置を安定させて、尿道をしめたり緩めたりして排尿をコントロールしています。しかし骨盤底筋の低下により内臓の位置が下がり膀胱を圧迫して過活動膀胱となってしまいます。肛門を締める、緩めるを繰り返す運動を行い骨盤底筋を鍛えましょう。

「食事」「飲み物」「運動」を意識して夜間頻尿を改善を目指してみてください。是非参考にしてみてください。

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