休息は疲労を回復させない!?能動的に疲労回復を促す方法

毎日仕事で遅くなり疲れが溜まってはいる方も多いかと思います.そんな時疲れを取るために1日家でまったりしたり,寝だめをすることはありませんか.しかし疲れが取れるどころかかえって疲れが増したという経験はないでしょうか?

それは疲れを取る方法を間違えているからです.今回は疲労を回復する方法をご紹介致します.

休息は疲労の根本解決にならない

1日中デスクワークしていると疲れが溜まってしまうことはありませんか?

疲労の原因の一つは血流不足が挙げられます.

普段動いていると筋肉は収縮と弛緩を繰り返します.その動きは決してカラダを動かすだけに留まりません.筋の収縮,弛緩により血流を末梢から心臓へ返すポンプの役割も担っており,血液を循環させる働きがあるのです.

つまり,筋肉を動かさないと末梢へ血液が溜まり,冷えやむくみといった症状がみられていきます.更に血液の流れが悪くなると細胞に疲労物質も停滞を招き,それが疲労の原因の一つとなるのです.

また循環不良により疲労を回復するために必要な酸素や栄養を各細胞に届けることができないことも要因の一つとなります.

デスクワークで長時間座っていると筋肉の運動が起こりません.先ほどお伝えした筋ポンプ作用が働かないため血液の流れが悪くなり疲労物質が停滞してしまい,疲れが溜まってしまいます.

よく長時間同じ姿勢をしたあと,背伸びをして深呼吸をすることがあるかと思います.これは縮こまった筋肉を伸ばすのは勿論ですが,その筋肉が伸張することでその周囲の血液の流れを促進させ疲労物質を除去すること,酸素を取り入れて細胞を回復させるためなのです.

つまり疲労を回復させるためには,停滞している血流を促す必要があるのですが,人は疲れが溜まると翌日は運動もせずにゆっくり過ごすことを選択してしまいがちです.これでは筋の活動が起こらないのでいくら疲労を取ろうとしても疲れが溜まる一方なのです.

疲労を回復する2つの方法とは

疲労を回復するために,何もせずにゆっくりと過ごすことが疲労回復には難しいことはわかっていただけたかと思います.勿論,激しい運動をしているアスリートは筋疲労により筋が微細損傷している場合は超回復を目的に休息をすることは大切です.しかし一般人はアスリートの疲労とは全くの別物であり,血行不良によるところが多いと言えます.なのでアスリートと同様の方法で休息することで疲労を回復しようとしてもなかなか疲労を除去することができないのです.

では,どのように疲労を回復すればよいのでしょうか.

方法としては,「アイス-ヒート」メソッドが挙げられます.

アイス‐ヒートとはそのままの意味で,「冷やして,温める」です.一般的に用いる方法としては温浴と冷水を交互に入る交互浴が良いでしょう.この「冷やして,温める」とはどのような効果があるかというと,血管の収縮,拡張を促し血流の改善を図ることができるのです.

冷やすと血管は収縮し温めると血管は拡張します.こうすることで血流が促進され回復に必要な栄養や酸素は細胞に運ばれ,疲労物質も除去することが可能となります.

また自律神経を整える作用もあります.温めたり,冷やしたりすることで効果的に自律神経を刺激されることが判明されています.

実際の方法としては,冷水のシャワーと温浴を交互に繰り返すことが生活に取り入れやすいのではないでしょうか(心臓などの疾患の方は注意が必要です).冷水シャワーを30秒,温浴30秒を数セット繰り返すことで血液循環が促進されるでしょう.ただし長時間実施するとかえって疲労が蓄積してしまうので何十分もやるのは控えたほうが良いかと思います.

もう一つは適度な運動です.先ほども述べていますが,カラダを動かすことは筋ポンプ作用を活用でき循環が良くなり疲労物質を除去することが可能です.

またそれだけでなく,日中外に出て活動することで交感神経を高めることができます.その後夜にかけてその分リラックス効果の高い副交感神経が刺激されるため自律神経が整い疲労を回復してくれます.ポイントとしては適度な運動です.激しい運動ではカラダにダメージを与える活性酸素が大量に出てかえって疲労の蓄積となるため,運動量には注意が必要でしょう.

まとめ

疲労を回復させるためには休息しても難しく,血流を促進することが大切となります.方法としては,「アイス‐ヒート」メソッドを活用することや適度な運動です.能動的に疲労回復を促してみてはいかがでしょうか.是非参考にしてみてください.

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